越後妻有アートトリエンナーレというイベントに行ってきた。
そもそも僕はアートが良く分からない。しかしこれまでさまざまなアートイベントに
足を運んだが多くの人で賑わっている。この越後妻有アートトリエンナーレも以前から
気になっていた大きなイベントで50万人を超える人が訪れるローカルで人気のアート
イベント。アートとは人を引き付ける不思議なパワーがある。
この越後妻有アートトリエンナーレは広い越後のさまざまなエリアにアートがあり、
それを旅しながら自分の見たいアートを楽しみむことができる。そのエリアは広く、市町村を
車などで移動しなければ次の作品にたどり着けない。
そうやってアートを楽しみながら越後のロケーションや農村を体感することもできる。
沢山の作品は一日では見ることは不可能に近い。また体験型のワークショップも多く
企画されているのでこのイベントを100%楽しむには宿泊をすべきだ。
僕の場合、次にどんなアートがあるかをワクワクしながら楽しむドライブといった印象
だった。つまりこのイベントはそれぞれの人が自分で作ることができる「観光」なんだと
感じた。一日では見られないスケールの大きさは宿泊を生み、そもそもアートがなくて
も最高に素敵な農村であり、それを見る行動のきっかけがアートでも、多くの訪れた人が
いろんな越後の印象を持つだけでもかなりの成功だ。
正直僕は、このイベントに足を運んだのは少しの嫉妬があったからだ。
こういった地域を巻き込むアートイベントは県、市町村、住民、観光関係者、ボランティア
など多くの人が賛同しなければ成立しない。
つまり僕がこのイベントで嫉妬をするほど印象的なのは、越後の街は先進的な考えを
持つ人がいる活力あるエリアであるということがイベントを通して感じるということ。
(こんなイベントが長野でもあればと)
「新しいことにチャレンジするには皆が足並みをそろえなければ!」
そんなフレーズを各地の街づくりで聞く。
今、これがちゃんとできて実行した物事が評価を受ける。
しかし賛同を得ながら進めるには時間がかかりすぎる。
観光の今を何か問題としているならば、実行部隊は少し強引でも物事を進め、何年か
かってもいいから徐々に理解をされる物事で良いと思った。またそんなイベントの背景に
あった人間関係の良し悪しのストーリーまで、最終的にはそのイベントの価値になってくる
のだと感じた。この越後妻有アートトリエンナーレもこれまでそういったストーリーがあった
ようだ。
まだこのイベントは今日から20日間ほど開催されている。
観光関係者はぜひ足を運んでもらいたい。
■大地の芸術祭の里 越後妻有アートトリエンナーレ http://www.echigo-tsumari.jp/
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