障がいがあるもなくも。

先日知り合いの紹介で地元病院の部長さんとお会いした。
その相談の内容は病院にいる筋ジストロフィーの方たちがつくったTシャツデザイン
について専門的なアドバイスをしてほしいということだった。

以前もこういった相談があり、これまでは断っていた。
なぜなら健常者が偉そうに上から話すのはナンセンスだと思ったから。

彼らを特別な人と見てコミュニティをするのはあまりにも健常者の理解のうすい考え
であり、本当は「普通」にコミュニティを図ることが重要なことだと思っている。

しかし今回の相談は、その病院の部長さんの熱意に負け、ひとまず遊びにに行くと
いったフランクなノリで行くことになった。

そして当日病院のみんなに会いに行くと、予想に反する状況だった。
みんなは手足が不自由なため口などでPCを操作している。しかしTシャツをはじめ
チラシなどしっかりと考え制作していた。

しかも分からないことことをどんどん質問してくる。
僕もテンションが上がり、「こうしたほうがいい」「ああしたほうがいい」と熱弁を知らぬ
間にしていた。しまいには「PCなどつかわずに手でかきなよ!」と言って
「間島さん、ぼくら手足が動かないっす!」なんてつっこみされるほど、一般的には
失礼だと言われそうな言動もお互い気にせずフランクな空気になった。

話の主は、かっこいいモノをつくることより相手の気持ちを考えることを伝えた。
相手の気持ちを考えることができなければ、どんなデザインをすべきか考えることが
できないからだ。

レクチャーが終わり、その後もメールやフェイスブックなどでも交流をしている。
そして好き勝手な気持ちをメールで伝えた。

会社をつくればいいじゃん。

障がい者がつくったTシャツというより、私たちのTシャツはとってもいいモノなんだと
売り出す方が僕はいいと思う。

そして売り上げ、利益を出し納税する。
そこまでできればかっこいい。

その後、

「間島さんに言われてその気になりそうです(笑)」
と返信がかえってきた。

みんなの今後の活躍を見守っていきたい。

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このページは、間島 賢一が2012年5月26日 17:45に書いたブログ記事です。

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