2010年6月アーカイブ

この間、会社で雑談をしている時にふと、同業でライバルだと思う会社を皆で
思い浮かべてみました。

すると、頑張っているなと思ういい会社は思い浮かびますが、敵意を感じるよう
な会社はひとつもありませんでした。

昔、印刷会社の営業マンをしていたころは、意味もなく赤字でも落札し、他社に
仕事をとられるかと暴走していました。まわりにいる同業は絶対に負けたくない
ライバルでした。ライバルが仕事で失敗した噂など聞くと当時は正直嬉しかった
り、そんな話で一服するのが楽しかったり・・・

しかし、今、企画デザインの仕事をお客さまと直接お取引しているなかで、ライバ
ルと感じる感情が一切ない。(高飛車な意味じゃないですよ)

何でだろう??

そんな会話を聞いていた当社の代表が一言。

「見ているところがお客さんだからだよ!」

!!「そうですよね!」を3回ぐらい言いなおしましたかね(笑)

ライバルに勝つ負けるばかりを考えていると、肝心なお客様の為に何をすべきか
を怠ってしまいます。

もし、「ライバルは?」と聞かれて思いつかなければ、お客様のことを日々考えて
働いていると思ってよいのではないでしょうか。

お客様の視点になって考える。

そんな言葉は、ずっと前からビジネス界にありました。今もそれは大切なこと。
それをただちゃんとやればいい。それを本心でやればいい。


このブログを初めて数年が経ち、その後ツイッターが登場して、それぞれ今も
思ったことをちょっとでもいいから誰かに伝わればいいなと思っています。

そんなネットで知り合った一人がセガレ代表の児玉光史さんです。

日常は東京世田谷にいるのですが、今年の5月連休に実家のある上田市に
来られたのでお会いしたのが始めです。

彼は仕事を持ちながらもセガレというプロジェクトを熱心に行なっています。
セガレとは、2007年に、スクーリングパッド農業ビジネスデザイン学部1期生と
して知り合った児玉さんを含む3人が、3 人とも農家の倅(セガレ)ということで
意気投合、そんな農家を継がずに、東京で働く農家の息子(セガレ)や娘(セガ
ール)が東京にいながらも何か田舎のためにできないかとさまざまな活動を現
在行なっています。 詳しくはサイトを! http://www.segare.jp/

で、せっかく出会ったのだから何かをしよう!とお互いに話し、まずは東京のセ
ガレと上田市周辺のセガレの交流会をしようと企画しました。

まずは、堅苦しくない楽しいBBQです!!
現在、参加者募集中です。農業のセガレでなくても全然OKです!

詳しい詳細は→http://www.d-emu.co.jp/segare/
または下の画像をクリックするとチラシのPDFが保存できます。このチラシを
プリントしてお知り合いのセガレがいましたら是非!



先日、信州大学関係の同窓会などを運営している方とお会いしました。
今年で信州大学の繊維学部は100周年になり、式典などの計画が行なわれて
いるようです。お会いし方はもう70歳をすぎた方で、私なんか孫にあたるぐらい
の年齢差があります。

そんな方から聞く昔の話がとても面白いのです。

その時お話を聞いたのが「寮歌」、「口上」の話です。
「寮歌」とは 「伝統ある学生歌」見たいな事です。そして「口上」は、その歌が始
まる前に語る言葉で、口上はそのリーダー的存在の方が語り、そして皆で「演歌」
を唄い始めるといったことだそうです。
(つまり、当時は口上で皆の士気を高める重要なことだったわけ)

その詩の多くは酒を飲むこと、またちょっとすけべなセリフもあります。
例えばその詩のひとつがこれ、

富貴名門の子女に恋するを
純情の恋と誰が言ふ
路頭に迷える女性に恋するを
不情の恋と誰が言ふ
泣いて笑って風月月下の酒場に
媚を売る女性の中にも
水蓮の如き純情あり
風吹かば風吹くがよし
雨降らば雨降るがよし
酒は飲むべし百楽の長
女は抱くべしこれ人生無上の快楽
妖色美人の膝枕に快楽の一夜明くれば
夢もなし 又、金もなし
いざ歌わん 春寂寥の歌

こんな感じ。

「女は抱くべしこれ人生無上の快楽」なんてちょっと過激だと思う方が多いと思い
ますが、これを見て正しい解釈をするならば、「男は純愛をしろ」ということだそう
です。

女性を純粋な気持ちで愛することを、酒を飲みながら当時の若者は心をひとつに
していたわけです。何かふんどしにぼろぼろの学生帽をかぶった人たちを想像し
てしまいます。でもこれはとても素晴らしいことだと感動しました。

信州大学にはこの100年の間にその寮歌が十数曲唄われてきたそうです。
しかし、1人がすべての曲を唄える方はいないそうです。

私がお会いした方は、この100周年の記念式典にはさまざまな年齢の方が集まる
チャンスなので、宴会を企画し、その過去からの「寮歌」をそれぞれ唄えるものを
唄っていただき、録音をしておきたいとのこと。

詩はすべてあるけど、メロディは記録されていないんだとか。
地元テレビ局などの方とか記録してくれないかな・・・大切なことだと思う。

あと、ミュージックといった視点でもこの「口上」といった点は面白い。
曲を聞く人に語りから入る。これって昭和時代のアイドルの曲なんかには、そんな
面影のある作曲があった気がする。

「口上」や「寮歌」にある要素は、日本音楽の大切な文化かもしれませんよ。

長野県東御市で葡萄畑を耕し、ワイナリーを建設中のリュードバンに行ってき
ました。ここでワインをつくっている醸造家の小山さんに看板の相談をされたの
ですが、そのついでにワイナリーの中を案内してもらいました。

里山にぽつんとある建築中の建物は石垣がとても印象的で畑に囲まれたまさ
しく「ワイン通り」といった場所にあります。


ワインのことなどをまったく知らない私にとって、ワインができるまでの工程は
興味のある事柄でした。

葡萄の茎をとること、葡萄の粒をとること、葡萄を搾ること、
そして樽に入れ熟成させること、濾過すること、瓶に入れて沈殿物を除去するこ
と、栓をしてパッケージングすること、箱に入れること・・・

すべての手段がワインを美味しく楽しんでいただくために、とても繊細な考え方
だったり、高機能な機材を使用しています。

そして一番重要なのは、醸造家の小山さんを中心にワイン用の葡萄畑を耕して
いることです。

それには、土などに含まれる成分などを細かく調べることがワイン用の葡萄に適
した栽培が重要だそうです。建築中のワイナリーでは、それらを研究する研究室
まであります。

室内はワインのために、湿度や温度をこまかく調整されるよう設備され、この先
敷地内は素敵なガーデンになるようです。

小さなショップも併設され、そこのプロデュースは小諸市の経験豊かなある女性
の方が努めるそうです。ショップではソムリエナイフなどのグッズ販売も行なうよう
で、センスある小山さんがセレクトしたモノが沢山並ぶ予定です。

ワイナリーが〇月〇日オープン!といったようなことは行なわないそうです。
始められることから少しずつスタートし、まずは地元の方が集まり無農薬野菜を
ショップで販売したり、里山をピクニックする人が、ワインを買って楽しんだりなど、
ゆっくり静かにスタートしたいそうです。

小山さんのお話を聞いていると、まさしくスローライフな感じで、ここが本当に長野
なの?と感じてしまいます。

小山さんがつくるワインには全国にファンも多く、派手な告知をしなくても自然と
ここに人が訪れることになるはずです。

8月ぐらいになれば、かなり建物も完成に近づきます。
時々このブログでも近況をお知らせするようにしますね。

デザインルームエム

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