かっこよくないデザイン。

先日ある地域で配布されているフリーペーパーの関係者とお話をしました。
けっこう広域にポスティングされていて、読者も年齢幅が広くローカル情報が
編集されています。

何冊かサンプルを見せていただきました。
表紙デザインはこれといって写真をこだわっているわけでもなく、もちろん
デザインもそうです。(昔にあった農協だよりみたいな感じ)

これ、表紙とかちゃんとデザインした方がいいんじゃないの?

と問いかけてみました。
しかし、関係者はまったく不必要だと考える意見でした。

泥臭いデザインが多くの人に長年愛されるフリーペーパーになると考えている
そうです。もし、素敵なデザインで構成したとすると幅広い読者がふるいにかけ
られてしまう。何より、普通であり、それを持続することが大切、そんな考えです。

その考え方・・・間違ってないかも

何でもデザインすることが重要ではなく、最初は気合をいれてデザインするけど
だんだんパワーが無くなっている冊子も良く見かけます。

この話での一番のポイントは、「普通」になること。

生活者の「普通」になるためにいろんな商品やサービスを派手に宣伝します。
けどその派手さや過剰な小細工が物事を「普通」にしない要素になるのかもしれ
ませんね。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.d-emu.co.jp/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/691

コメント(1)

はじめまして!
ツイッターから上田検索でたどりつきました。

私はオーストラリアで少々広告会社に勤務しており、
同じようなことを経験したことがあります。

販促ツールのデザインコンペがあり、
万人受けするからとの理由でやはり奇抜なものは省かれていきました。

人間もそうですが、普通でいることが一番心地よくて、
簡単そうだけど、それを維持することは案外難しいんですよね。

コメントする

デザインルームエム

このブログ記事について

このページは、間島 賢一が2010年5月24日 08:17に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「戦中に育った人。」です。

次のブログ記事は「負けず嫌い。」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

アーカイブ

最近のコメント

SAVE JAPAN
LooP38
永井農場
リュードヴァン
まるやま ひとし
丸山珈琲
なかむら じん
電塾
NISA
信州FM