初、「ボンクラ」。

長野市善光寺門前にある素敵な蔵で建築家・ライター・デザイナーが共同で
利用し、使われなくなった「蔵」を有効活用している「ボンクラ」へ始めて伺い
ました。

蔵をご案内してくれたのは、manz-designの太田さん。とても忙しい中、丁寧に
ご説明して下さいました。ありがとうございました!

そもそも「ボンクラ」とは、善光寺周辺にある使われなくなった「蔵」が壊され
駐車場などにならないよう、残せる手段はないかと同志が集まり実現しました。

しかし、蔵の持ち主は維持管理に費用がかかります。それを彼らが負担し、
その代わり決められた期限までは蔵を無料で借り入れ、複数の事務所として
利用しています。

現在、蔵にあるフリースペースをさまざまな目的の人が集う場所にするために
改築中、むき出しのはりなどが素敵なフロアが近々完成するそうです。

何より印象的だったのは、蔵を説明してくれた太田さんです。
しっかりとした志をもった28歳。自分が同じ歳のときと比べると恥ずかしくなる
くらい考えがしっかりとしている。

「コミュニケーションができないデザイナーではいけない!」

そう何気に言ったセリフが、自分の胸にいつも感じていたことなので、激しく共
感しました。

会話の途中で、「いや僕は適当な人間ですよ!」と太田さんが何度かコメントし
ていましたが、ボンクラを見ると、まったくそうでない、仕事を大切にする姿勢が
満ち溢れた空間でした。


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このページは、間島 賢一が2010年5月15日 18:00に書いたブログ記事です。

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