印刷物のデザインをデザイン会社に依頼したとき、担当の方に
「写真の解像度がたりません!」、「綺麗な画像データを準備してください!」
なんて、説明不足なことを言われて戸惑ったことありませんか?
そもそも写真の電子データって「JPEG」をはじめ、BMP、TIFF、GIFと沢山の形
式が存在します。
プライベートでのデジカメ画像の管理程度なら、それほどこの形式を使い分け
ることもないので詳しく知らなくて当然のことです。
私たちのようなグラフィックデザインの仕事では、印刷物やホームページに掲
載する写真をできるだけ綺麗にすることに努めます。
特にJPEGデータは注意が必要です。なぜならJPEGは画像を圧縮して保存す
る形式だからです。
その圧縮率を上げると画質がひどく劣化することもあります。劣化した画像は
元には戻せません。だからソフトでJPEG形式に変換するときは、圧縮率をあま
り高めないように心がけることが大切です。
●左が通常、右が圧縮をかけすぎて劣化したJPEG画像
また、JPEG形式の画像は、保存をするたびに「再圧縮」がかかるので、その度
劣化することになります。
そこで、綺麗な印刷物やホームページを作るためにデザイン会社へ渡す適切な
画像は、劣化がないBMP形式やTIFF形式に変換した方がいいです。
デザイン会社がBMP形式やTIFF形式の画像データを基に編集し、その後JPEG
形式に戻すことで、圧縮による無駄な劣化を少しでも防ぐことができるからです。
またホームページに使用する画像には、JPEGのほかにGIFが良く使われます。
色数の多い写真はJPEG、色数が少ないマークやイラストはGIFで作られてい
る場合が多いです。
すべてJPEGでいいのでは?と思うかもしれませんが、色数の少ないマークや
イラストでは、GIFのほうが綺麗に見えます。例えばJPEGでマークやイラストを
圧縮してしまうと、周辺がぼんやりして見た目が悪くなります。
一番は印刷会社やデザイン会社の担当者が適切に説明してデータの受け渡し
ができれば良いのですが、依頼側もこれを知っておくと仕上がりのトラブルを
回避することができますよ!
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