ブランディングとは?

ブランディングをしましょう!
私も客先で良く提案する手段ですが、このブランディングとは何かをちゃんと
客先に伝える必要があると最近感じています。

ビジネス用語として使用されるブランディングとは、企業と生活者の共通認知
を目的として、売り手である企業は理念にもとづく商品化に努め、買い手であ
る生活者の文化によってブランド化されます。

そのためブランディングをすることは、売り手側と生活者にそれぞれ違う効果
が生まれます。

例えば、

[売り手側]
・ファン(愛用客)を生む
・商品やサービスに付加価値を生む
・流通に対して交渉力が高くなる
・販売努力が最小にできる

[生活者]
・商品選択が不必要になる
・安心感が得られる
・満足感が得られる

などがそうです。

ブランディングは、「目に見えない資産」とも言われます。目に見えないため
逆に重要視されないことも多いです。さらに明らかな効果がすぐに見えない
ため、実行した企画が正しかったのか分かり難いです。

しかし、ブランドを育成し、ロングセラー化していくことは重要なマーケティング
戦略のひとつです。

だからブランディングするための正しい考え方を持つことが大切です。
それは、会社の既存商品を何より一番大切に考え、正しく売ること、間違った
売り方をしないことを区別してビジネスすることです。

新商品ばかりを売り込むことに一生懸命になると大切である既存商品の販売
努力をしなくなりがちです。また、既存商品をどこでもかまわず大量販売しすぎ
ることもブランド力を低下させることになります。

先日、そんな正しいブランディングを実行しているお客様から良い話を聞かせ
ていただきました。

それは軽井沢にある丸山珈琲さんです。新しいパッケージデザインの打ち合わ
せでお伺いしたのですが、そこで聞いた話はとてもブランディングを考えた内容
で関心しました。

丸山珈琲さんは、各国で大切に栽培した珈琲豆を焙煎して美味しい珈琲を提
供しています。昨年はバリスタの大会で日本一にもなりました。
そのせいか最近メディアで紹介されることが多く、いろんな方から「豆をお店に
卸して欲しい」と問合せが殺到しているそうです。

しかし、丸山珈琲さんは自社で焙煎した珈琲豆の卸をすることにとても慎重で
す。なぜならば相手がその商品を大切に考えて販売してくれるかがさまざまだ
からです。

そこで丸山珈琲さんは、提供することに決まったお店にバリスタトレーナーを連
れて行き、美味しい珈琲の入れ方を指導することから始めます。
また、最近オープンした工場にはバリスタトレーニングセンターやセミナー会場
があり、テイスティングなどの講習会を定期的に開催し、バリスタ技術の向上に
も努めています。

そして、地元地域を大切にしたい気持ちがあります。
軽井沢から始まった丸山珈琲さんは、軽井沢に関わることであれば積極的に
協力します。例えば軽井沢にある小さなカフェに豆を提供しています。大手ス
ーパーでもなかなか卸さないのにです。その理由は、丸山珈琲ファンが軽井沢
に足を運び訪れたときに万が一お店が休業でも、どこか近くのカフェで飲むこと
ができるようにしてファンを大切にしたいからです。

商品がロングセラー化していくことは、商売(会社)が持続していくことにつながり
ます。つまりブランディングは、マーケティングを確かなものにする重要な行為で
もあります。


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このブログ記事について

このページは、間島 賢一が2010年1月16日 10:07に書いたブログ記事です。

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