先日、地元の観光地 菅平高原のホテル関係者と観光地のホスピタリティに
ついて夜遅くまで話をしました。
その話の中でホテルの関係者がおもしろい話を聞かせてくれました。
それは、「爆音バス」です。
菅平高原は、ラグビーやサッカーなどの合宿の場所として全国的に有名な
場所です。そのため宿泊客の多くは体育会系の学生達です。
グランドでの練習が終わるとホテルまで関係者の方がバスで送迎をします。
ホテルの方が、その送迎までの時間も学生達のテンションをあげてやろうと
セレクトした曲をCDにして車内で大音量で流すそうです。
※一番最初に流れる曲はスクールウォーズのテーマ曲と決まっているそうです。
そんなバスを学生達からは「爆音バス」と呼ばれています。
そんな爆音バスを観光地にある6つのホテルの中で、一番熱いのはどのホテル
の爆音バスか!と競い合っているそうです。
車内はレンタルビデオ店でいらなくなった等身大の映画俳優のパネルなどで
ディスプレイしてあり、送迎の道中は、学生達が曲に合わせて座席をたたき
リズムを合わせるなど、ちょっとした青春ドラマのようです。
・・・で話は宿泊施設のホスピタリティでしたよね。
宿泊施設のホスピタリティと聞くと有名なホテルが行う物事の考え方が代表的
ですが、ここ菅平高原はそういった上品なサービスがホスピタリティではありま
せん。
このスポーツで盛り上がる観光地に必要なホスピタリティは、宿泊する学生達
がホテルで働くパワフルなスタッフを「兄貴!」と慕う人間関係が大切なんです。
ちょっと過激な物事でも、学生達が楽しく、青春時代の思い出として強く心に残
ることで、その後も信州に訪れたときは兄貴に会いにホテルへ足を運んできて
くれます。
お客様は神様的なホスピタリティもあれば、こういった男くさいホスピタリティも
あり、ちょっと自分がサービス業に対して固定観念に捕らわれていることを
気が付かせてくれたひと時でした。
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