昔に勤めていた印刷会社の同僚と偶然会うことがあり、当時の話で盛り上がり
ました。
その会社は、私が辞めた数年後に倒産をしました。
倒産やダメになっていく会社は、じわじわとマイナスな要因が積み重なって
いくことを当時とても感じていて、いろんな事を思い出しました。
例えば
たての関係。
部長、課長・・・などの役職がありますが、その関係が強すぎて新しい取り組み
などが一切通らなく、昔ながらの商業スタイルがいつまでも続いていました。
例えば、当時の社長がさまざまな団体の長を務め、それに関わる地元企業の
方が頭を下げるような人間関係を作り仕事を強制的にひっぱてくる手段などは
本当の信頼関係は築けなく、例え仕事がきたとしてもその平の担当者は、ここ
ぞとばかり仕事の進行で相手に厳しくされて仕事の内容は最悪でした。
公私混同の社員
何より厳しさのない社風だったため社員の行動には自由がありました。自由で
あれば会社に良い影響をあたえる個性が生まれるという考えもあるようですが
多くはそれに甘えて楽をするのが人間の心理だと当時感じました。
工場で自分が扱う機械は自分しか動かすことのできない状況にして、誰にも
その技術を教えず、その機械の周りにはまるで自分の部屋のようにテレビや
冷蔵庫またコンロまで置かれるしだい・・・
これでは工場を24時間稼働にしようなんて考えも通るわけがありませんでした。
家に帰る為に働く
定時の時間5分前になるとタイムカードの前に仕事を終えた社員が列をつくって
いました。(まだ会社は終わったいないのに掃除をすませて)
家に帰る為の時間調整で仕事をしていると効率の良い作業が出来ないのです。
この行動は、間違いなく会社の利益を考えるとか、売上を上げようとかは他人事
と考えているとしか思えませんでした。
仕事中に暇な時間が多いとラッキーと思ったりね・・・
給料日
「給料をもっと沢山貰えるように頑張りたい」と思うモチベーションはとても会社に
パワーを与えます。だから給料日って社員の志気を高めるために大切なイベント
なんです。しかしこれらのような悪い要因が積み重なり経営が悪化し始めると、
やめて困る社員には給料日に給料を支払い、その他の社員には支払いを遅らせ
るなどをこそこそと経営者がしていました。この時点でもう会社社員のモチベーション
を高くすることは無理だと皆感じていたようです。
こんな状況がどんどん露骨になってきた時にはもう遅かったですね・・・
社員のモチベーションは下がり、秘めた心の中にある不信感だけに
当時私は、全員が正しく感じてこう変わって欲しい!そう思って、ただ毎日イライラして
いただけでした。しかし今振り返ってみると当時は自分も同じ側であり、自分の事を
気が付いていないだけでした・・・
そして今、経済の状況に合わせて必要な人と不必要な人を平気でバランスをとられて
しまう時代。
当時の同僚と思いだしながら話しているうちに、世の中の恩恵や幸せって理不尽なこと
がいつの時代もある。
自分がどうしていきたいかという考えを、しっかりと持つことが大切だとあらためて実感し
ました。
いろんなことを大切に感じて働こう!