心が通うIT。

どんな仕事もそうですが、数多くこなしていると身勝手なモラルを定義してい
しまい、で大切なことを忘れてしまいがちです。

そんなことの1つで気がつかされたことがありました。

先日仲間から宿泊施設のHPについてこんな相談ごとを受けました。

間島さんホームページの予約フォームの返信メールを止めることができますか?

はじめは質問されている理由がまったく分かりませんでした。
だって、予約フォームは自動的に確認メールが返信されることが当たり前ですし・・・
返信メールを止めると予約者に予約されたかどうか分からないですし・・・


しかし、問題とされていることはそんなITの機能的モラルのことではなく
心が伝わらないことが問題でした。



一般的に宿泊予約フォームから予約を入れると、予約内容が一覧となった
メールが送信者に確認のため送信されます。これは、ホームページを作成
している業者は、あたりまえに構築します。

しかし、良くある返信メールの内容に問題がありました。
例えば、こんな返信メールがそうです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

送信内容確認

宿泊日:4月13日(月)
人数:4名
チェックイン:AM4:00
料理プラン:満腹コース
金額:40,000円

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

皆さんは、「良くある返信メールじゃん!」と思うかも知れませんよね?
しかし、この返信メールには提供側の「心」が伝わらないのです。

私は、ホームページを提案するときによく言うセリフがあります。

ホームページを最高の営業マンにしましょう!

です。しかしこの返信メールの例を見ると、発注して頂いたお客様にFAXで
送付書も付けずに見積書を送りつけているだけの対応と同じです。

最高の営業マンならば、感謝の気持ちをどのようにお客様に伝えるか考えるはずです。
ホームページだから業務的で良いわけがありません。逆にインターネットの利用が
高くなってきている時代なんですから、アナログ対応と同じぐらいの「心の通い」
できなければお客様を満足させることは出来ません。


つまり、今回の相談の
「間島さんホームページの予約フォームの返信メールを止めることができますか?」
という相談は「お客様に感謝を伝えるためにどんな機能を利用すればいいですか?」
という相談だったのです。

それを「返信メールなんて常識ですよ!」なんて回答していた自分・・・
最近、機能的であれば人は喜ぶようなイメージがどこかにあり
「あっ!最近の自分のITモラル、良くない!」と反省させられた出来事でした。

あらためて!HP構築にあたって、予約確認の返信メールをどんな内容で文章に
するかを、お客様と一緒になって思考することがとっても大切なんですよね。


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このページは、間島 賢一が2009年4月14日 08:58に書いたブログ記事です。

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