写真の色が実物と違う!なんてことありませんか?
デジタルカメラで撮った写真をパソコンのモニタに表示したり、プリンタで印刷
してみたら、被写体と色が違う問題が、これだけ世の中がデジタルになっても
ありますよね。
コンピュータの世界では、色をRGB(赤、緑、青)の3色で表現します。
しかし「色」を物理的に分析すると、スペクトルと呼ばれる波形で表現されるそ
うです。そのスペクトルが人間の目やカメラに入り、色として判断されているわ
けです。
つまり、このスペクトルを正確に計測し再現できれば、色を正確に表現すること
ができます。
しかし通常のデジタルカメラは、RGBの3色の情報で撮影されます。
それを6色の色情報で撮影することで色の再現精度あげることが
出来ます。その撮影技術を6分光撮影(6バンド)と言います。
6色(バンド)で撮影すると綺麗な写真(画像)データが出来るだけではないのです。
広域に色や光の情報をデジタルデータに置き換える事が出来るので
例えば、絵画の下絵や材質の情報、野菜などは残留農薬の情報、
また皮膚病などの検査になど、さまざまな分野で役立つとカメラマンや大学関係者
が研究をかさねています。
当社のカメラマンも、その6分光撮影の勉強会に積極的に参加しているのですが
この先、カメラマンの仕事の幅が広くなる時代がやってくるかもしれませんね。
最近では、美術館や博物館のデジタルアーカイブ(文化財をデジタルデータにする)
が大切だと国、県、市町村が積極的に行っています。
もし、この6分光で撮影してアーカイブすれば、目に見える絵画の情報以外にも
記録して残しておく事ができる!
なんだか、グラフィックデザインだけでない需要に撮影技術が発展しちゃいますね。
先月、スタジオで6分光撮影のテストを地元大学の教授や関係者などが集まり、
日本刀を被写体にして行いました。(日本刀って繊細な光に輝いているんです)
結果、さまざまな課題点もあるようですが、撮影技術が進化することに間違いは
ありませんね。
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