生活者の動きの変化。

さまざまな販売促進の企画を考えるときに「生活者の動向」を考えます。

節約思考の時代ですから、その動きの変化を察知しないと的外れな
結果になってしまします。

良く考えがちなのは、経済があまり良くないからお金を使わないと思う
ことです。

しかし、使わないのではなく、使うことが替わると考えた方が適切だと
思います。

そもそも、人はそんなに何もせず我慢が出来る生き物だとは思いません。
美味しい物を食べたいし、楽しく遊びたいし・・・

そういった欲求を満たすために生活者が使う、お金の動きを時代に合わ
せて考えて考えることが、販売促進に必要です。



例えば、農業につかう肥料を製造する会社の倒産。
その理由は、流通と販売にあるようです。

業績を落としている会社は、地元の農協に卸して製造販売をしてきました。
しかし、その商品の質も価格も上回る商品が手軽にホームセンターで買える
時代。だから、クレームはホームセンターで売られる商品と比較された品質
向上とコストダウン。余計に悪循環になり利益が減ってしまいます。

例えば、100円ショップの「急須(きゅうす)」が売れています。
ペットボトルで150円売られているお茶を飲むより、自宅でお茶を入れて
飲む方がお得だと思い、生活スタイルを変える独り暮らしの方が増えている
ようです。

つまり、お金を使わなくなったのではなく、使う場所が替わっている

どうにかして、昔のような販売の盛況ぶりに戻したいと思っていても、生活者の
スタイルは売り手側の思惑どおりには、コントロールできません。
(というか、そんな考え方ではダメです!)

今、「売れない」と感じているその商品に生活者が使っていたお金が、時代とともに
何に差し変わっているか、考えてみませんか?

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このページは、間島 賢一が2009年3月 4日 10:30に書いたブログ記事です。

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