長野県上田市の別所温泉に向かう道沿いに「喜八」という和菓子店が
あります。ここの店主は鎌倉の和菓子店で修業を積み、7年ほど前に
独立して営んでいます。
私は、ここの「どら焼き」が一番うまい!と思います。
実は店主とは保育園から中学校まで同じだった同級生で、今もデザイン
のことでお手伝いしているのですが、まったくそういった理由ではなく
うまい!
店主から和菓子で大切な「餡子」の話をよく聞くのですが、とても丁寧に
餡子をつくっています。
豆は北海道産の大きな小豆を仕入れています。
餡を煮る工程では、鍋から離れることはありません。何か目の離せない
繊細な理由があるようです。
最近では、アポなしで伺った時に餡を煮ているようだったら、声をかけずに
帰るようにしています。
そのくらい、最高の餡子をつくることに一生懸命です。
そんな餡子でできた「どら焼き」は最高の逸品です。
甘いモノ好きな方は、是非!!
考えてみると、喜八の店主やその時期に合った、一生懸命「ものづくり」をして
いる方から学んだ堅実なことがとても今になって大切だと実感しています。
事業を世界に拡大して大きなビジネスチャンスを狙う事業家とは違い
「人に喜んでもらいたい」という強い気持ちで毎日出来ることだけコツコツと・・・
その結果、人や地域に愛され、長年営んでいくことができるのだと思います。
さらに、「ものづくりの」の彼らは、「お金儲け」に執着している人が少なく、もっと
違う事に幸福感を持っている。
だけど、そういった人たちが営む店は、結果的に人に選ばれ繁盛するのだと思います。
それを見て、「あの店すげー儲かってるじゃん!俺も稼ぎたい!」なんて思う人は
それと同じことが自分には出来ないという事を自覚した方がいいかも!
営利目的が1番じゃないんです。
私自身も、この和菓子店の店主のように、「ものづくり」に執着出来ないと思う。
そのリスペクトがここの「どら焼き」をさらにうまい!って思わせる要素なのかもしれません。
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