文部科学省で行う、「質の高い大学教育推進プログラム」
をご存知ですか?
国全体としての高等教育の質保証,国際競争力の強化を目的にして
各大学・短期大学・高等専門学校から申請された,教育の質の向上に
つながる教育取組の中から特に優れたものを選定し,広く社会に情報
提供するとともに,重点的な財政支援を行う制度のことです。
つまりそういった制度が認可された教育機関(大学や高等学校)は、その取組
期間は十分な財政支援があるので教育が一層充実しているというわけです。
その質の高い大学教育推進プログラムを長野県にある長野大学が認可されました。
長野大学には環境ツーリズム学部・社会福祉学部・企業情報学部の3学部があります。
その「環境・観光・福祉・情報」を融合させた教育取組が
「森の恵みクリエイター」養成カリキュラムです。
「森の恵みクリエイター」養成カリキュラムとは、大学敷地内の「恵みの森(約3.6ha)」を
利用した体験型野外学習を、地域社会と学びあう交流を重視しながら展開して学びます。
これによって学生は森の生態系サービス(森の恵み)の再生・活用・管理についての知識と
技術を、地域社会の持続的発展に役立つ実践力として習得します。
この大学は、当社からも近い場所にあり、周辺の環境は私も良く知っています。
山里に囲まれた自然豊かな環境にある大学です。
今、学生が習得すべきことは「教養ある職業人の育成」ということのようです。
自然環境の中で学ぶって、40代や50代のひとから見れば子供時代の遊び場が山や川
だったのであたりまえかもしれません。
学問として活動を起こさなければ、体験が出来なくなるほど自然が少なくなって
きていることを、先輩の私たちは感じなければいけないですね。
私も子供の頃はよく山や川で遊びました。
特に「湧水」が大好きで、綺麗な水がこんこんと湧き出て、小さな砂が水中で舞い上がる
様子をずっと見ていた記憶があります。
雨水が地中に沈み、透きとおった水に生まれ変わるところが不思議だったのでしょうか。
そのせいか今でも製造業などの打ち合わせで、「ろ過」の話はとても興味が出てしまい
ます・・・変わり者ですよね~(笑)
学問の話とはちょっと外れるかもしれませんが
先輩方が経験した結果のアドバイスってとても大切だと思います。
特に失敗した経験のアドバイスは大抵どの時代でも正解に近いと感じています。
それは成功する秘訣とかということではなくて、「大切にすることは何か」ということです。
例えば長野大学の「森の恵みクリエイター」養成カリキュラムもそうだと思います。
学生たちが、「人とのふれあい」や「感謝・感動の気持ち」などを適切に持つ必要が
あると考える先輩方の経験からこういったカリキュラムが生まれてきてるのでしょうね。
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