今日は地元の観光地「別所温泉」の旅館で料理撮影に
この時期になると年末年始の宴会をPRるするために
多くの旅館・ホテル業の企画が急ピッチで進んでいます。
撮影したのは信州牛・地酒をメインとした宴会料理を
イメージさせるための料理撮影です。
料理の撮影って段取りが重要なんです。
[料理撮影の段取り]
1、撮影当日までに印刷物やホームページデザインの構図を決めておく
2、撮影日前に料理長とどんな料理でどんな器なのかなど料理の詳細を把握する
3、カメラマンに必要な撮影のバックカラーや必要な備品などを具体的に伝える
3、当日、料理の器だけをお借りし、レイアウトのイメージをかためる
4、ライティング
5、料理の配置(ソースや生ものは一番最後に)
6、仮撮影(PCで撮影した構図を見て細部にわたって綺麗な構図を思考する)
7、本番撮影(関係者にPCで撮影した写真をチェックして頂き、OKがでるまで調整する)
簡単に説明すると以上のような感じです。
このワンカットを撮影するだけで大よそ3時間かかりました。
(デジタルになった分これでも簡単になったんです)
多くのお客様は撮影と聞くと何枚もパシャパシャと簡単に撮影ができると
思っている方が多いんですが、撮影って時間がかかるんです・・・
撮影で大切なのは何より「光」です。
「どこを暗くして、どこを明るくするか」が綺麗に撮影するために重要なんです。
あとは構図づくりです。
撮影前にイメージしていたとおりには絶対になりません。
だからその場での咄嗟の判断が実は腕の見せ所なんです!
今回の撮影は下のカットです。
美味しそうでしょ?
今になればデジタル撮影は当たり前になりましたが、始めたばかりは
いろいろ同業者に言われました・・・
当社の撮影は7年ぐらい前からデジタルで行いってるのですが
当時は「デジタル撮影なんてプロがやることじゃない!アナログがいいんだ!」って
同業者から指を差されましたが、道具が変わるときって、それぞれの良い特長がありながら
フェードアウト、フェードインしていくので意見の相違が必ずおこります。しょうがないんです。
結果的に今になれば、デジタル撮影をちゃんと理解して撮影できるカメラマンが地元には
数人しかいない状況になってしまいました。
デジタル化って当時の先輩カメラマンには大きなハードルでした。
先輩カメラマンのさまざまな場面の構図を考えるテクニックはすごかったです。
しかしパソコンをおぼえることがとても抵抗があったようです。
逆に道具的にはデジタルになり、とても便利になったのですが
若いカメラマンは構図を考えるアイディアが低く効率的にしか段取りをしない気が
するのは私だけでしょうか・・・
「温故知新」ってホントにいい言葉ですね。
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