長野県上田市にあるシナノケンシ株式会社が新たに補聴器の
製造販売事業をスタートしました。
ブランド名は「プレクスター」、商品名は「美聴」です。
ご存知の方も多いと思いますがプレクスターとはちょっと前は世界的に
DVDドライブが人気の商品でした。
今回、それら蓄積された技術を活かし「補聴器」を製造販売することに。
補聴器で大切なのは集音・サウンドです。
これらの高品質技術はさまざまな商品を開発してきたシナノケンシさん
ならば得意な分野です。
高齢化社会に向けてみごとにターゲティングされており、今後の事業展開に
期待されています。
販売される機種は「美聴だんらん」と「美聴ハンディ」の2機種です。
「美聴だんらん」はイヤホンマイク付きのコンパクトサイズな補聴器。
胸元ポケットにすっぽり入る軽量型で使いやすい。特にイヤホンにある
マイクが特長です。他社製品でよくイヤホンコードにマイクが付いている
物がありますが服などにこすれた雑音まで拾ってしまいます。
だから耳元にマイクが付いていることで雑音のない自然な音の集音ができ
るわけです。
「美聴ハンディ」は携帯電話のようなデザインで聞こえにくい時だけ
使用できる集音機。例えば玄関先で訪問者と会話をする時、窓口で対話を
するときなどに便利です。しかもコンパクトなので携帯しやすい。
実は私が詳しく説明できるのはこれらの商品のプロモーションをお手伝いさせて
いただいたからです。
補聴器と聞くと体が不自由な方が利用すると思われがちですが、実は聴覚に
障害があるが気が付いていない方がとても多く潜在しているのが現状のようです。
だから補聴器をもっと生活の中でカジュアルに利用できる位置づけが必要。
「補聴器=年寄り」というイメージを低くし、お洒落なアイテムとしてこの先
各メーカーも開発が進むでしょう。
この仕事で勉強になったのは「シニア」と何かということでした。
以前にもブログに書きましたが、今さまざまなジャンルでターゲットとされている
シニアはとても活動的です。趣味、勉強などに向上心が強く、また弱者のような
扱いをされたくない。そんなアクティブシニアだということ。
都内ではリクルートの「コレカラ」など50歳以上のシニア向けフリーペパーが
創刊され、今後各社がそういったメディア展開をしていく気配が強くなっています。
「コレカラ」の表紙のデザインを見ればシニア向けのデザインは「アクティブ」が
必要なんだと痛感されるかっこいいデザインです。
間違いなく私たちのような企画デザインを業務とする仕事は、シニアをターゲット
とした販売促進の依頼が増えてくるはずです。
特にクリエイターさんは若者が多いだけにシニア層をよく理解してデザイン・編集
しなければ、とんでもなく間違った「シニア層が嫌う」ような構成になってしまうので
気をつけなくては・・・
(私が最近気がついたのはシニアをいうフレーズは使用していけないってこと!)
コメントする