上田市菅平高原にある菅平プリンスホテルの大久保寿広社長は、地元地域を盛り上げるための活動に努め注目をあびています。大久保社長は1964(昭和39)年に西武鉄道入社、5年間勤めたあと、親から土地をもらって菅平にホテルを開業しました。それまでの仕事に精神誠意尽くしたからでしょうか、堤義明社長に「菅平プリンスホテル」名称使用も許可されているそうです。
この菅平プリンスホテルは、さまざまなスポーツ合宿の利用者が多いです。スキーはもちろん、夏はラグビー、サッカーの合宿を目的に学生達が全国から集まります。
しかもこのホテルでは、現在も多いレスリングの合宿の為に、敷地内に体育館を新築するなど積極的にスポーツ振興の為に取り組んでいます。
大久保社長の地域での活動は、80年と歴史のある菅平高原を大切に想うことが軸にあります。
例えば、スキー場でのインストラクターの時は「戦国武将・真田氏発祥の地を全国へアピールしよう」と六文銭の赤い法被を着用して指導を行っています。また国道406号沿いに桜を植樹し、市内中心部から菅平を訪れる観光客に良い思い出をつくってもらおうと2年をかけて約700本の桜を植える計画も進んでいます。
最近では、故・馬場忠三郎さん(1903-77年)が建てた、ホテルの隣にある旧旅館に、スキー板など約200点を並べた展示室を開設しました。菅平のスキー指導者の草分けでもある馬場さんの功績を後世に伝えるとともに、展示を通してスキーへの関心を高めてもらうのがその想いです。
一度会えば誰もが印象に残る豪傑かつピュアの心を持つ大久保社長。
故郷を大切に想う活動が今後も期待されています。